紙を重ねて彫るアート
彫紙アートとは、色のついた紙を絵具の代わりに、アートナイフを筆の代わりに使って制作する絵画的表現技法です。幾重にも重ねた紙をアートナイフで彫り、紙本来の色や質感を生かして、色彩の美しい、奥行きのある作品を作り出すのが特徴で、離れて観るとシルク版画のようなムラのない色彩で、近づいて観ると紙が幾重にも重なり奥行きある立体感を感じることができます。
この技法を解りやすく伝えるため「彫紙(ちょうし)アート」と創始者の林敬三により名づけられました。
使用する紙に制限や決まりはなく、手軽に作れる数枚の作品から、数百枚以上もの紙を使用した大作まで制作することが可能です。「切り絵」との区別から5枚以上使用したものを「彫紙アート」の作品と認めています。
彫紙アートができるまで
下絵デザインを作る
図案・下絵デザイン
- スケッチ・デザイン・トレースなどを基に図案を作ります。
- 完成した図案に彩色します。
- 出来上がりを想像しながら、図案に番号をつけて下絵デザインを完成させます。
紙を選ぶ
NTラシャの色見本
- 下絵デザインの番号毎に使用する色紙を色見本等から選びます。
※色数の多いNTラシャとタント紙をよく利用します。
紙を彫る
彫紙アート作品「天使のサンタ」
- 下絵デザインと選んだ紙を重ね、一辺をホッチキス等でしっかり固定します。
- 選んだ紙に番号を記入します。
- アートナイフとカッターマットを使用して、下絵デザインをガイドにして、正確に、丁寧に、あとは、ひたすら紙を彫ります。
誰もが最初は初心者
あなたも彫紙アートに挑戦してみませんか。絵が描けなくても、器用でも不器用でも、アートが初めてでも、紙と色が好きなら、誰でも気軽に楽しめるアートです。
彫紙アートだけでなく、どんな体験でも同じ。自分の”好き”と出会う為に、まず"体験”してみる。できるできないではなく、とりあえずやってみる。”好き”になるかもしれないし、"嫌い"になるかもしれない。どっちにしても、あなたの経験になるし、心の財産になると思います。
スライドショーは、彫紙アート尼崎の彫紙アート1日体験会で制作できる作品の一部です。